第21回大会会長　��田知惠子
（秋田大学教育文化学部）

　このたびの東日本大震災に際し、被害に遭われた方、影響を受けた方にこころよりお見舞いを申し上げます。

　日本ブリーフサイコセラピー学会第21回大会は秋田市において開催されることとなりました。現在、秋田大学心理学教員と秋田県内会員とで準備を進めております。

　今回の大会テーマは「命（ライフサイクル）をつむぐ」です。このテーマは昨年、大会準備委員会が発足してすぐに決められました。奇しくも今、日本が大変な状況のなかで命の貴さを考えない時はない毎日となりました。皆様とご一緒に「命（ライフサイクル）」についてじっくり語り合える大会にしてまいりたいと存じます。

　基調講演は世界遺産、白神山地を本拠地に活動なさっている現役のマタギ、工藤光治氏にお願いいたしました。秋田から青森にかけて広がる白神山地ならではの、命にまつわるお話が伺えると思います。
また、大会長企画シンポジウムは「いのちのシンポジウム」と題して、常に命を見据えながら臨床に携わっている専門家によるシンポジウムです。周産期臨床（橋本洋子氏）、緩和ケア（岸本寛史氏）、自殺予防ケア（佐々木久長氏）、HIVカウンセリング（��田知惠子）からの話題提供があります。大会企画シンポジウムは「災害支援とブリーフセラピー」について考える企画です。また宮田敬一先生追悼シンポジウムが学会により企画される予定です。

　ワークショップは、基本のブリーフサイコセラピー（入門、中級）に加え、ライフサイクルにちなんだテーマでも開催されます。一般演題にも多くのご発表を頂きたいと期待しております。

　折角の秋田ですので、秋田の良さを是非満喫していただきたいと考え、懇親会は秋田の文化に触れる機会にしたいと計画しております。詳細は2号通信でご紹介いたします。大会は11月3~5日と連休期間中に行われますので、大会前後に自然豊かな秋田をご覧いただくのもよろしいかと存じます。

　秋田大会に来て良かったと皆様に思っていただけるよう、大会準備実行委員一同、全力をあげて準備しております。ご不明な点はどうぞ大会事務局までお問い合わせください。

　11月に秋田で皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。