東日本大震災の被災地では、さまざまな支援活動が展開されており、その目的は本大会のテーマでもある「命をつむぐ」ことであると言えるでしょう。では、ブリーフサイコセラピーは、被災地での支援にどのように役立つことができるでしょうか?
被災地での支援は、複数の専門職による多職種連携が基本です。ブリーフサイコセラピーは各種の専門職の技術と経験をリソースとして活かすために、専門職同士、あるいは被災者と専門職の間の関係性を有効に利用する方法論となる可能性をもっています。
本企画では、2つの事例検討―被災地で生活しながら支援をおこなっている専門職による事例―と、2つのワークショップ―「こころのケア」関連と派遣による支援活動の方法―を通じて、被災地での支援においてブリーフサイコセラピーのもつ可能性を、参加者と一緒に考えていきたいと思います。
企画者 | 中島央(熊本県精神保健福祉センター) 長谷川明弘(金沢工業大学) |
司会 | 児島達美(長崎純心大学) 遠山宜哉(岩手県立大学) |
鼎談出演者 | 森俊夫(東京大学) 白木孝二(Nagoya Connect & Share) 長谷川明弘 |
皆様ご存じのとおり、本学会の創設会長である宮田敬一先生(大阪大学大学院教授)が、2011年2月10日午後6時28分にご逝去されました。享年60歳とまだまだお若く、突然で、実に残念な訃報でした。本学会では、学会創設と発展の中でご尽力されてこられた先生の、すばらしい業績をたたえ、特別なご功績に感謝する、追悼の企画を準備しました。ご参加いただいた皆様とともに、先生の暖かいお人柄をしのびたいと考えています。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げています。(文責:中島 央)