13:40〜14:30 | 新学会長講演 |
ブリーフサイコセラピーの脱構築〜この学会はどこへ行くのだろう
市橋香代 (総合心療センターひなが)
この学会にはこんな人々が集まっている。
1)治療における「効果」「効率」など、ブリーフサイコセラピーの哲学に惹かれる
2)ブリーフサイコセラピーの傘の下にある特定のアプローチに関心がある
3)知り合いの紹介で何となく辿り着いた
事例概要:上司の紹介でたまたまブリーフセラピーを知り(3)、解決志向アプローチに惹かれて勉強会に行くと(2)面白い人がいっぱいいるなあと思って通い詰めた(3)。その後ナラティヴセラピー等に関心を持ち、これはブリーフ傘下とはちょっと違うなあと感じながらも、「効果」「効率」などの概念には惹かれて現在までブリーフを臨床の柱としている(1)。
今回は事例をもとにブリーフサイコセラピーを外在化することで脱構築し、(学会離脱者が出現しないことを祈りつつ)これからのつきあい方を参加者の方々と一緒に考えてみたい。